今年1月、JR宇部線と小野田線のBRT(バス・ラピッド・トランジット、バス高速輸送システム)への転換を含めた本格調査が始まるという話題が報じられた。宇部市とJR西日本が検討しているもので、市当初予算への調査費計上と、他の沿線自治体への協議参加の呼びかけなどが地元紙で伝えられている。
災害で不通になっているわけではない現役JR路線のBRT転換は他例がなく、その直後からインターネット上では妥当性に賛否両論が飛び交った。もっとも鉄道や軌道の廃止区間をバス専用道に転換した路線は多く、鹿島鉄道線の跡地を専用道に転換した「かしてつバス」など類似した例が皆無というわけではない。
一方でJR線をLRT(ライトレール・トランジット、次世代型路面電車)に転換したり、その検討をしている事例はいくつかある。